シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ Arpeggione Sonata イ短調 D.821 (Version for cello and strings by D. Tabakova)

指揮: ガボール・タカーチ=ナジ Gabor Takacs-Nagy
ヴァインベルガー室内管弦楽団 Weinberger Chamber Orchestra
チェロ: ミッシャ・マイスキー Mischa Maisky
Live at Zurich Tonhalle January 31 2016

 

アルペジョーネとピアノのためのソナタ イ短調 D.821は、フランツ・シューベルトが1824年11月にウィーンで作曲した室内楽曲。このソナタは、アルペジョーネのための作品では、こんにち現存する唯一の作品である。
《アルペジョーネ・ソナタ》は、《弦楽四重奏曲「死と乙女」》と同時期の作品であり、当時シューベルトは梅毒の進亢に苛まれ、度々の抑鬱症の発作に見舞われてもいた。おそらくそのためか、楽曲は全般的に暗澹たる表情に支配されている。

アルペジョーネが発明された翌年に作曲された。おそらくは、アルペジョーネの演奏に通じていた知人ヴィンチェンツ・シュースターから、委嘱を受けてのことらしい。作品が1871年に死後出版されるまでに、新奇なアルペジョーネへの熱狂は冷め切っており、この楽器も姿を消していた。こんにちこの作品はもっぱらチェロソナタないしはヴィオラソナタとして演奏されているが、時折りコントラバスやギターがアルペジョーネの代役を果たすこともある。
編曲者が頭を悩ませるのは、これらの楽器が、アルペジョーネに比べて音域が狭いことである。それに付随してアーティキュレーションを手直ししなければならないうえに、6弦のアルペジョーネに対して上記の楽器のほとんどが4弦なのである。

次の3つの楽章から成る。演奏時間は30分弱。
Ⅰ Allegro moderato
Ⅱ Adagio
Ⅲ Allegretto

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