ロッシーニ:歌劇「ウイリアム・テル」序曲

指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン Herbert von Karajan
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
1975年01月21日 ベルリンフィルハーモニーホール Berliner Philharmonie

ウィリアム・テル序曲(仏: Ouverture de Guillaume Tell, 英: William Tell Overture)は、1829年にジョアキーノ・ロッシーニが作曲したオペラ『ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)』のための序曲。日本でも広く知られるクラシック音楽作品の1つ。

フリードリヒ・フォン・シラーが1804年に書いた戯曲『ヴィルヘルム・テル』(独: Wilhelm Tell)を元に、1829年にロッシーニがオペラ『ギヨーム・テル』(仏: Guillaume Tell)を作曲した。その序曲が日本で一般に『ウィリアム・テル序曲』(英: William Tell Overture, 伊: Guglielmo Tell Introduzione)と呼ばれている。特に第4部はコンサートやレコーディングの際の演奏曲目としてよく取り上げられているほか、ラジオやテレビなど、さまざまな場面で使用されている。映画『時計じかけのオレンジ』や『大英雄』では、序曲の一部が重要な場面で使われている。

ショスタコーヴィチが交響曲第15番の第1楽章に引用したり、ヨハン・シュトラウス1世がアレンジして『ヴィルヘルム・テル・ギャロップ』(作品29b)として発表したりと、以後の多くの楽曲にも形を変えて登場している。

ロッシーニは『セビリアの理髪師』に見られるように、オペラの序曲についてはこれまでに作曲した他の作品から転用したりすることも決して少なくなかった。しかしこの曲は新しく作っただけではなく、ソナタ形式を使わずに四つの部分が続けて演奏されるという、独創的な構成を与えている。

第1部 - アンダンテ(夜明け)ホ短調。
チェロ、コントラバス、ティンパニだけで演奏される序奏。チェロには五人の独奏が指定されている。
第2部 - アレグロ(嵐)ホ短調。
ここからトゥッティ(全合奏)となり、強風から暴風雨に至る様子が描写される。
第3部 - アンダンテ(静寂)ト長調。
嵐の後の静けさのなかからコーラングレとフルートによる牧童の笛が聞こえてくる。「静けさ」や「牧歌」とも呼ばれる。
第4部 - アレグロ・ヴィヴァーチェ(スイス軍隊の行進)ホ長調。
トランペット、ホルン、ティンパニによるファンファーレに導かれてギャロップ調の行進曲が始まる。曲は繰り返しを経て次第に高揚し、盛大なクライマックスで締めくくられる。「終曲」や「スイス独立軍の行進」、「スイス軍の行進」とも呼ばれる。日本では運動会の定番曲や、バラエティ番組『オレたちひょうきん族』のオープニングテーマ曲として知名度が高い。

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