ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲 Overture to "The Barber of Seville"

指揮: アンドレス・オロスコ=エストラーダ Andres Orozco-Estrada
トーンキュンストラー管弦楽団 Tonkunstler Orchester
グラフェネック夏の夜のガラコンサート Sommernachtsgala Grafenegg 2012

『セビリアの理髪師』(伊: Il Barbiere di Siviglia)は、フランスの劇作家ボーマルシェの書いた風刺的な戯曲「セビリャの理髪師」Le barbier de Seville ou la precaution inutile、ならびに同戯曲を題材にジョアキーノ・ロッシーニの作曲した2幕のメロドランマ・ブッフォ Melodramma buffoである。本項ではオペラ作品について扱う。なお、ロッシーニに先立ってジョヴァンニ・パイジエッロが同戯曲により同名のオペラを作曲している(1782年初演)が、ロッシーニ作品の成功によって忘れられた存在となった。

原作の戯曲は1775年に書かれ、喜劇『フィガロの結婚』(第2部 1786年/モーツァルトがオペラ化、同年初演)、正劇『罪ある母(英語版)』(第3部 1792年)とともに3部作と言われている。オペラ作品のリブレットはボーマルシェの戯曲に基づき、チェーザレ・ステルビーニが書いた。初演は、1816年2月20日にローマのテアトロ・アルジェンティーナで行われた。ロッシーニのオペラの中で最も速い二週間で作曲され、現在でも頻繁に上演される。現在もロッシーニ随一の人気作品ではあるが、特に作曲者の再評価が始まる1970年前後までは、他の作品がほとんど上演されることがなかったため、唯一の代表作扱いをされていた。

ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」

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