指揮: Nicola Valentini
中央ヨーロッパ管弦楽団 Mitteleuropa Orchestra
ヴァイオリン: ステファン・ミレンコヴィッチ Stefan Milenkovich
ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調『ラ・カンパネラ』作品7は、ニコロ・パガニーニが作曲した2番目のヴァイオリン協奏曲。第3楽章が「鐘のロンド」で有名である。「ラ・カンパネッラ」とも表記される。
ヴァイオリン協奏曲第2番の作曲年代は、1811年から1812年か1819年と1826年と推定されているだけで、確実には判明していない。また1824年にヴェネツィアで既に作曲されていたが、その時はまだオーケストレーションをしていなかったという説もある。パガニーニは1826年12月12日付の手紙に「クリスマスの後にサン・カルロ劇場で演奏会を行ない、ナポリではまだ弾いたことがないヴァイオリン協奏曲第1番と、鐘のオブリガートがつく第2番を演奏するつもりです」と書いている。また国外での初演は同年3月29日にウィーンで「オーケストラ伴奏」で行われたということであり、それに対してこの曲のオーケストレーションがなされたのは1838年のパリであったとする研究家もいる。また初演された年代は未だに不明である。
また、リストはこの曲の終楽章を後に、変奏曲形式によるピアノ曲に編曲し、後の「パガニーニによる大練習曲」と呼ばれるものを1838年に作り上げ(1851年に大改訂)、その第3番が有名な「ラ・カンパネッラ」で、広く親しまれている。
全3楽章の構成で、演奏時間は約30分。