パガニーニ : モーゼ幻想曲 "Moses Fantasy"(コントラバス と ピアノのための編曲版)

コントラバス: アルベルト・ボチーニ Alberto Bocini
ピアノ: Maria Chernousova

モーゼ幻想曲は、ニコロ・パガニーニが作曲したヴァイオリンと管弦楽のための作品。正式なタイトルは「(ロッシーニのオペラ)「エジプトのモーゼ」の『汝の星をちりばめた王座に』による序奏、主題と変奏曲」(Introduzione, Tema con Variazioni sulla preghiera “Dal tuo stellato soglo” dal “Mose in Egitto”)である。

パガニーニはヴァイオリンと管弦楽のための作品を数多く作曲したが、中にはヴァイオリンのパートが欠落(あるいは紛失)しているものや、管弦楽のパートが欠落しているものもある。このモーゼ幻想曲は、1819年頃に作曲され、前年の1818年に初演されたロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」に触発されて書かれたといわれているが、詳しい動機は不明である。後に1855年に出版されている。
曲はハ短調の序奏の後に主題が提示され、3回変奏された後にコーダで締めくくられる。

本来はヴァイオリンと管弦楽のために作られた作品である。しかしヴァイオリンのパートが一風変わっており、ヴァイオリンの一番低い音域を担当する4番線(G線)のみによって演奏される。そのため以前から、チェロとピアノ、またはコントラバスとピアノのための編曲が行なわれているが、モーリス・ジャンドロンによる版が有名である。

モーゼ幻想曲

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