パガニーニ:ヴェニスの謝肉祭 "Carnaval de Venise"

ヴァイオリン:デイヴィッド・ギャレット David Garrett
Konzert mit dem Rai National Symphony Orchestra,
Milano 30/05/2016

『ヴェニスの謝肉祭』(イタリア語: Il carnevale di Venezia)は、ナポリ民謡をもとにニコロ・パガニーニが1829年に作曲したヴァイオリン用の変奏曲。および同じ主題にもとづく他の作曲家による作品。

1828年にウィーンを訪れた後、パガニーニは1829年から翌年にかけてドイツ各地で演奏旅行を行った。『ヴェニスの謝肉祭』作品10はこの時に作曲された作品である。
もとになった旋律は当時広く知られていた。フランスのルイ=リュック・ロワゾー・ド・ペルスュイはロドルフ・クレゼールとともにバレエ『ヴェニスの謝肉祭』を作曲した(1816年初演)。パガニーニの作品よりも古いが、同じ旋律が出てくる。このバレエを見たトマス・ムーア(英語版)は旋律に「Oh, come to me when daylight sets」という英語の歌詞をつけた(1818年出版)。

パガニーニは最初この曲に『ナポリのカンツォネッタ「いとしいマンマ」によるアダージョ・カンタービレと変奏曲』(Adagio cantabile e variazioni, sulla canzonetta napoletana ≪O mamma, mamma cara≫)という題をつけていた。没後に『「ヴェニスの謝肉祭」の主題による序奏と変奏曲』(Introduzione e Variazioni sul tema ≪Carnevale di Venezia≫)作品10として出版された。
曲はイ長調6?8拍子で、主題と20の変奏、および短い終結部から構成される。構造的には単純で、各変奏は16小節からなり、転調もしないが、各変奏の間の変化が大きい。

ヴェニスの謝肉祭

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