メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 作品49

ピアノ:アンドレ・プレヴィン Andre Previn
ヴァイオリン:チョン・キョンファ Kyung Wha Chung
チェロ:ポール・トルトゥリエ Paul Tortelier

第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章

  

第1楽章 アレグロ・モルト・アジタート ニ短調、4分の3拍子。

メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は一般的に2曲が知られているが、メンデルスゾーンが11歳のときの1820年に作曲されたハ短調のピアノ三重奏曲も存在するが、こちらは習作ともいえる作品であるため、作品番号が付けられていない。
この第1番は1839年9月23日に完成し、この年の秋にライプツィヒで、発見されて間もなかったシューベルトの交響曲第8番『ザ・グレート』などと共に初演された。この時はメンデルスゾーン自身がピアノ、ヴァイオリンは友人のフェルディナンド・ダヴィッドが担当した。楽譜は1840年に一度出版されたが、その後ダヴィッドの助言を受けて第4楽章を中心に修正を加えて出版されたため2つの版が存在し、今日一般に演奏されるのは第2版の方である。ピアノの達人だったメンデルスゾーンらしく、演奏には高度な技巧を要する。
この曲を聴いたロベルト・シューマンは「ベートーヴェン以来、最も偉大なピアノ三重奏曲」だと評し、メンデルスゾーンを「19世紀のモーツァルト、最も輝かしい音楽家」だと称えた。

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲

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