メンデルスゾーン:無言歌集 第1巻 ~ 第8巻 (全曲)

ピアノ演奏:アミール・カッツ Amir Katz
Recording from 2008.

 
第1巻 作品19
 1. 甘い思い出 Andante con moto
 2. 後悔 Andante espressivo
 3. 狩の歌 Molto allegro e vivace
 4. ないしょの話 Moderato
 5. 不安 Piano agitato
 6. ヴェネツィアの舟歌 第1 Andante sostenuto
第2巻 作品30
 1. 瞑想 Andante espressivo
 2. 安らぎもなく Allegro di molto
 3. 慰め Adagio non troppo
 4. さすらい人 Agitato e con fuoco
 5. 小川 Andante grazioso
 6. ヴェネツィアの舟歌 第2 Allegretto tranquillo
第3巻 作品38
 1. 宵の明星 Con moto
 2. 失われた幸福 Allegro non troppo
 3. 詩人の竪琴 Presto e molto vivace
 4. 希望 Andante
 5. 情熱 Agitato
 6. デュエット Andante con moto
第4巻 作品53
 1. 海辺で Andante con moto
 2. 浮き雲 Allegro non troppo
 3. 胸騒ぎ Presto agitato
 4. 心の悲しみ Adagio
 5. 民謡 Allegro con fuoco "Volkslied"
 6. 飛翔 Molto allegro vivace
第5巻 作品62
 1. 5月のそよ風 Andante espressivo
 2. 出発 Allegro con fuoco
 3. 葬送行進曲 Andante maestoso
 4. 朝の歌 Allegro con anima
 5. ヴェネツィアの舟歌 第3 Andante con moto
 6. 春の歌 Allegretto grazioso
第6巻 作品67
 1. 瞑想 Andante
 2. 失われた幻影 Allegro leggiero
 3. 巡礼の歌 Andante tranquillo
 4. 紡ぎ歌 Presto
 5. 羊飼いの嘆き Moderato
 6. 子守歌 Allegretto non troppo
第7巻 作品85
 1. 夢 Andante espressivo
 2. 別れ Allegro agitato
 3. 狂乱 Presto
 4. エレジー Andante sostenuto
 5. 帰郷 Allegretto
 6. 旅人の歌 Allegretto con moto
第8巻 作品102
 1. 家もなく Andante, un poco agitao
 2. 追憶 Adagio
 3. タランテラ Presto
 4. そよ風 Andante, un poco agitato
 5. 子供の小品 Allegro vivace
 6. 信仰 Andante

ドイツ語の原題では“Lieder ohne Worte”(言葉のない歌)である。(英語では Songs Without Words, フランス語では Romances sans paroles と呼ばれる。)「無言歌集」と題して出版されたアルバムは、作品19、作品30、作品38、作品53、作品62、作品67、作品85、作品102 の全8巻があり、それぞれ6曲ずつの「無言歌」を収めている。

全部で48曲残された「無言歌」は、当時のドイツ・ロマン派音楽の中で作曲されたピアノの性格的小品集の中でも、最もよく知られた傑作の1つとなっている。これらの曲は、曲想が優美で温かく、技巧的にも難しくないことから、発表の当初から多くの人々に愛されてきた。ピアノ独奏用の「性格的小品集」は、シューベルトの『4つの即興曲D899』が発端であると言われているが、このメンデルスゾーンの『無言歌集』やシューマンの初期のピアノ作品群の影響を受けて、多くの作曲家たちがこの分野で種々の名作を書いてきた。

全48曲にはそれぞれ表題があるが、メンデルスゾーンが自分でつけた表題は5曲しかない。3曲の『ヴェネツィアの舟歌』(作品19-6, 30-6, 62-5)と『デュエット』(作品38-6)、『民謡』(作品53-5)は作曲者のオリジナルの題名である。それ以外の曲名は大半は楽譜出版社などが曲想からつけたものがほとんどであるが、楽譜の冒頭にある発想標語からついた標題もある。最も有名な《春の歌》(作品62-6)はその一例であり、他に《葬送行進曲》(作品62-3)、《紡ぎ歌》(作品67-4)、《子守歌》(作品67-6)も楽譜の冒頭の発想標語からついた題名である。この4曲については、作曲者オリジナルの5曲と同様にみなして差し支えない。それ以外の曲名は、楽譜の版によってまちまちな場合もある。

無言歌集の作曲年代は、メンデルスゾーンの生涯のほとんどの期間にわたっている。そのうち、作曲年代を特定できるものは25曲である(他の23曲は、以下の一覧表では「作曲年代不明」と表示する)。最も早く書かれたものは、作品19-4の《ないしょの話》が1829年9月14日に作られた。作曲年代を確認できる最後のものは、1845年12月12日に作られた《タランテラ》(作品102-3)と《子供の小品》(作品102-5)である。

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