メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 作品64 第2楽章-第3楽章

指揮:カレル・アンチェル Karel Ancerl
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 Czech Philharmonic Orchestra
ヴァイオリン演奏:ヨセフ・スーク Josef Suk

第1楽章 第2楽章-第3楽章

 

第2楽章 アンダンテ ハ長調
第2楽章主題 三部形式。第1楽章からファゴットが持続音を吹いて第2楽章へと導く。主部主題は独奏ヴァイオリンが提示する優美な主題。中間部はやや重々しい主題をオーケストラが奏で、これを独奏ヴァイオリンが引き継ぐ。その後はしばらく重音が続き、第二楽章の主部に戻る。

第3楽章 アレグレット・ノン・トロッポ ? アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ ホ短調→ホ長調
第3楽章主部第1主題 ソナタ形式。楽章の始めに第2楽章の中間部の主題に基づく序奏が置かれている。主部に入るとホ長調に転じて管楽器とティンパニが静寂を破り独奏ヴァイオリンが第1主題の断片となる軽快な動機を繰り返すが、5度目に第1主題として演奏を始める。技巧的な経過句を軽やかに抜け力強い第2主題へ至る。初めオーケストラにより提示された第2主題はオーケストラがそれを変形する上で独奏ヴァイオリンによって確保される。展開部では独奏ヴァイオリンによる第1主題の後、新たな荘重な主題が提示される。展開部はこの二つの主題を軸に音楽が進んでゆく。再現部はホ長調による型通りのもの。最後に華々しいコーダが置かれ全曲の幕を閉じる。

ヴァイオリン協奏曲 (メンデルスゾーン)

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