メンデルスゾーン: ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 作品66

Piano: ユジャ・ワン Yuja Wang,Yuja Wang
Violin: レオニダス・カヴァコス Leonidas Kavakos
Cello: ゴーティエ・カプソン Gautier Capucon

  
ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 作品66は、フェリックス・メンデルスゾーンが作曲した2番目のピアノ三重奏曲。ヴァイオリニスト・作曲家のルイ・シュポーアに献呈された。
メンデルスゾーンの室内楽曲は最も多く書かれ、弦楽四重奏曲を筆頭に、モーツァルトよりもベートーヴェン的な作風が目立っていることが窺える。
 
2曲書かれたピアノ三重奏曲は、シューマンによって「ベートーヴェン以来、もっとも偉大なピアノ三重奏曲」と評価された第1番よりも、最晩年の1845年頃にライプツィヒで完成されたと推測されている第2番(詳しい作曲場所は不明)の方が充実した書法と「ベートーヴェンのハ短調」を思わせる激しい情感が添えられた内容とあって、より名品とされている。
I. Allegro energico e fuoco 0:30
ハ短調、ソナタ形式。暗い情念を秘めたような重々しい第1主題と、その思いをやや解放させた第2主題によって、エネルギッシュな情熱を飛び散らせたドラマが展開されていく。
 
II. Andante espressivo 10:20
第2楽章 アンダンテ・エスプレッシーヴォ 変ホ長調、三部形式。美しく情熱的な緩徐楽章。
 
III. Scherzo. Molto Allegro quasi Presto 16:55
ト短調、三部形式。高度な演奏技巧を要求されるスケルツォ楽章。
 
IV. Finale. Allegro appassionato 20:25 ハ短調、自由なソナタ形式。展開部はJ.S.バッハのコラール「汝の御座の前に」を用いて、感動的なクライマックスが築かれる

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲

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