メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第2番 ハ短調 作品66

ファン・ヴァールレ・トリオVan Baerle Trio
Recorded live at the Concertgebouw Amsterdam, 11 March 2015

ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 作品66は、フェリックス・メンデルスゾーンが作曲した2番目のピアノ三重奏曲。ヴァイオリニスト・作曲家のルイ・シュポーアに献呈された。
メンデルスゾーンの室内楽曲は最も多く書かれた弦楽四重奏曲を筆頭に、モーツァルトよりもベートーヴェン的な作風が目立っていることが窺える。
第2番はシューマンによって「ベートーヴェン以来、もっとも偉大なピアノ三重奏曲」と評価された第1番の六年後、最晩年の1845年頃にライプツィヒで完成されたと推測されている(詳しい作曲場所は不明)。
4楽章の構成で、演奏時間は約31分。
第1楽章 アレグロ・エネルジコ・エ・コン・フォーコ ハ短調、ソナタ形式。
暗い情念を秘めたような重々しい第1主題と、その思いをやや解放させた第2主題によって、エネルギッシュに展開されていく。
第2楽章 アンダンテ・エスプレッシーヴォ 変ホ長調、三部形式。美しく情熱的な緩徐楽章。
第3楽章 スケルツォ、モルト・アレグロ・クワジ・プレスト ト短調、三部形式。
高度な演奏技巧を要求されるスケルツォ楽章。
第4楽章 アレグロ・アパッショナート ハ短調、自由なソナタ形式。
展開部はJ.S.バッハのコラール「汝の御座の前に」を用いて、クライマックスが築かれる。

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第2番

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