メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 作品45

チェロ: ナターリヤ・グートマン Natalia Gutman
ピアノ: Viacheslav Poprugin

チェロソナタ第1番 変ロ長調 作品45は、フェリックス・メンデルスゾーンが作曲した1番目のチェロソナタ。シューマンはこのソナタを賞賛している。

メンデルスゾーンが作曲したピアノとチェロのためにかかれた4作品のうち、ソナタは番号付きで2曲ある。チェロソナタ第1番は1838年に作曲され、アマチュアで優れたチェロ奏者である弟のパウルに捧げられた。
全体は古典派音楽の伝統的な書法が忠実に守られており、形式が整えられているだけでなく、輝かしい情熱や、抒情性などが随所に表れている。また、ピアニストだったメンデルスゾーンらしく、ピアノパートはかなり困難である。

3楽章の構成で、演奏時間は約25分。

第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ 変ロ長調、4分の4拍子。 ソナタ形式。
メンデルスゾーンの作品としては珍しく、半音階が多く使われた陰りを含む曲調で始まるが、その後はピアノとチェロが激しく掛け合いを繰り広げる。
第2楽章 アンダンテ ト短調、8分の3拍子。 三部形式。
スケルツォ的な性格の強い緩徐楽章。中間部はト長調。
第3楽章 アレグロ・アッサイ 変ロ長調、4分の4拍子。
ロンド形式に近い、やや変則的なソナタ形式によるフィナーレである。静かに始まり、展開部で高潮した後に最後は静かに終結する。

メンデルスゾーン:チェロソナタ第1番

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