ショパン:幻想ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61

ピアノ演奏:ユリアンナ・アヴデーエワ Yulianna Avdeeva
15 February 2011 Concert Hall of the Mariinsky Theatre

幻想ポロネーズ(Polonaise-Fantaisie)変イ長調 作品61は、フレデリック・ショパンのピアノ独奏曲。晩年の1846年に出版され、A.ヴェイレ夫人に献呈された。

「ポロネーズ第7番」で所々にポロネーズ的リズムは散見されるも、構成からは幻想曲に近く、ポロネーズの要素とはかけ離れて作曲されている[1][注釈 1]。実際、ショパンは当初この曲の題を「幻想」としており、ポロネーズとしてではなく幻想曲として作曲していた。複雑な和声と自由な形式をもつ独創的な作品で、ショパンの独立した作品としては大規模な部類に入る。

「この痛ましい幻影は芸術の域を超えている」とフランツ・リストは評している。アルトゥール・ルービンシュタインやヴラジーミル・ホロヴィッツの演奏もあり20世紀半ばになって人気が出た。現在は同時期に書かれた舟歌(作品60)、チェロソナタ(作品65)とともに最晩年の傑作とされる。

楽曲構成
5つの主題(第1、第2の主題がポロネーズ風)による自由な形式を持ち、ショパンらしい悲愴なパッセージもしばしば現れるが、全体を支配するのは美しくも夢幻的な雰囲気であり、終盤では何かが沸き起こるかのようなAllegro maestosoから、最後はやや快活なスケルツォ風に終わるなど、多彩な内容を持つ。
調性や、冒頭の4度降下のモチーフなど、幻想曲(作品49)との共通点も指摘される。

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