ショパン:ノクターン(夜想曲) 第20番 嬰ハ短調 遺作

ピアノ演奏: ウワディスワフ・シュピルマン Wladyslaw Szpilman

Wladyslaw Szpilman played this music in the last live broadcast for the Polish Radio on 23.9.1939
An hour later German bombs destroyed its power supply and the Warsaw Radio closed for long 6 years.

フレデリック・ショパンの夜想曲第20番「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」遺作は1830年春に作曲、1875年1月5日出版。正式な献呈はないが、姉のルドヴィカ・ショパンがピアノ協奏曲第2番を練習する時のための曲として書かれた。
初版では「アダージョ」という標題がついていたが、ブラームスがこの曲を写譜する際にこの標題を消してしまった。残った速度記号の“Lento con gran espressione”のみが残り、これが標題として知られるようになった。また現在では夜想曲として知られるが、これはルドヴィカがショパンの未出版作品のカタログを作った際に「夜想曲風のレント(Lento w rodzaju Nokturna)」と記したことによる。
各版・出版社によって、音程・強弱・拍子など多くの異同がある。

曲の構成
嬰ハ短調。4分の4拍子。三部形式。Lento con gran espressione
4小節の序奏の後、左手が分散和音による伴奏、右手が旋律を歌う主題が現れる。
中間部の21小節目からはピアノ協奏曲第2番の第1楽章と第3楽章で用いられている旋律が現れる。
初稿譜では、左手が4分の4拍子の伴奏、右手がピアノ協奏曲の4分の3拍子の旋律という形で書かれていたが、後にショパン自身が4分の4拍子のリズムに書き換えた。

夜想曲第20番(ショパン)

inserted by FC2 system