ショパン:エチュード 作品25-7 嬰ハ短調 『恋の二重唱』

ピアノ演奏: ダニール・トリフォノフ Daniil Trifonov

第7番『恋の二重唱』 嬰ハ短調
旋律は、はじめカノンのように低声を高声が追いかけて始まるが、すぐに別々の動きを示し、時に反発し、時に寄り添いしながら続いてゆく。その掛け合いは、あたかもオペラの二重唱を見ているかのようである。静かに始まった曲が中間部で情熱的な盛り上がりを見せ、後半は沈黙していくように静かに切なく消えていく。夜想曲形式としても見ることが出来る。

海外では『チェロ(Cello)』の愛称で呼ばれることがある。ピアニストのアルフレッド・コルトーは「右手の悲しげな、憂いに満ちた旋律が左手の陰気な不平に答えている」と評し、ハンス・フォン・ビューローは「フルートとチェロの二重奏」と表現している

練習曲 (ショパン)

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