ショパン:ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」第1楽章

ピアノ演奏:クリスティアン ツィマーマン Krystian Zimerman

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フレデリック・ショパンのピアノソナタ第2番(変ロ短調 作品35)は、第3楽章に有名な葬送行進曲が用いられていることから「葬送」または「葬送行進曲つき」の副題でよく知られるピアノソナタである。1839年にノアンで作曲されたが、葬送行進曲は他の楽章に先立ち、1837年には作曲されていたらしい。

第1楽章 Grave-Doppio movimento 変ロ短調―変ロ長調 4/4拍子―2/2拍子
短い劇的な後の陰鬱な序奏で始まり、2倍の速さの嵐を思わせる第1主題、対照的におだやかで叙情的な第2主題と続く。展開部はもっぱら第1主題をもとに展開され、再現部は第2主題だけからなるという変則的なソナタ形式をとる。再現部で展開部に用いた第一主題を再度再現させるのは冗長になるからである。

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