からたちの花

北原白秋:詩 山田耕筰:曲
アルト: 小川 明子 Akiko OGAWA
Hiroaki YAMADA (Piano) 山田啓明(ピアノ)
2008年7月19日,東京 音楽の友ホール Date: 2008. July 19

「からたちの花」は、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の日本の童謡である。文部省唱歌。2007年(平成19年)に日本の歌百選に選出されている。

山田耕筰と北原白秋は1922年(大正11年)に雑誌『詩と音楽』を創刊するなど親交があり、多くの歌曲を共作している。そのような関係の中から、1925年(大正14年)にこの歌が雑誌『女性』に発表された。
耕筰は幼い頃養子に出され、活版工場で勤労しながら夜学で学んだ。耕筰は自伝において、工場でつらい目に遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いたと述懐している。この歌は耕筰のこの思い出を白秋が詞にしたものである。

からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。

からたちのとげはいたいよ。
靑い靑い針のとげだよ。

からたちは畑の垣根よ。
いつもいつもとほる道だよ。

からたちも秋はみのるよ。
まろいまろい金のたまだよ。

からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかつたよ。

からたちの花が咲いたよ。
白い白い花が咲いたよ。

inserted by FC2 system