カタルーニャ民謡:鳥の歌 El Cant dels Ocells

ソプラノ: ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス Victoria de los Angeles
Victoria de los Angeles.TV.SINGS AT OLYMPICS BARCELONA.Closing Ceremony.1992

  

カザルスがカタルーニャ民謡『鳥の歌』を演奏し始めたのは、第二次世界大戦が終結した1945年といわれる。この曲には、故郷への思慕と、平和の願いが結びついており、以後カザルスの愛奏曲となった。
1971年10月24日、カザルス94歳のときにニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタロニアの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)と鳴くのです」と語り、『鳥の歌』 (El Cant dels Ocells) をチェロ演奏したエピソードは伝説的で、録音が残されている。

Molto lento イ短調。4分の2拍子と4分の3拍子が混じる。このためリズム感は薄い。チェロとピアノまたは管弦楽の2通りの編曲がある。簡単な二部形式。
序奏はA-Eのトレモロ。チェロの主旋律はE-A-H-C-D-E-Aの上昇音階。最後に序奏と同じトレモロが後奏として曲を締めくくる。
演奏時間は8分音符が42拍/分前後という速さとされており、3分強から4分。技術的には多くを求めないものの、平和を求める情感を入れることが必要。

鳥の歌パブロ・カザルス

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