ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35

指揮: ガボール・タカーチ=ナジ Gabor takacs-Nagy
ヴェルビエ祝祭室内管弦楽団 Verbier festival Chamber Orchestra
ピアノ: マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich
ヴェルビエ音楽祭 Verbier festival 2010

 
ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35は、ディミトリー・ショスタコーヴィチが1933年に作曲した1番目のピアノ協奏曲である。正式名称は「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲ハ短調」である。
ピアノ協奏曲第1番は1933年の3月6日から7月20日にかけて作曲された。トランペットの独奏パートは当時レニングラード・フィルハーモニー交響楽団の首席トランペット奏者のアレクサンドル・シュミュトの手腕を想定して作曲したといわれている。初演は同年の10月15日に、ショスタコーヴィチ自身のピアノとフリッツ・シュティードリーの指揮とレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の演奏によって初演され、大成功を収めた。この初演の成功によって、作曲家とソリストとしても大きな成功を収めることとなった。
作品番号30番台の中では最も人気が高く、現在では演奏会で取り上げられることが多い。 作品全体をシニカルな性格が貫いており、「正しくない調性」への横滑り、特殊奏法の要求やアンバランスな音色による風変わりな楽器法、ロシア音楽に伝統的な歌謡性の否定とリズミカルな楽想への極端な依存によって、当て擦りのような印象がもたらされている(ハ短調という調性は、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』と同じである)。
その題名にもかかわらず、トランペットはしばしば皮肉っぽい合の手を入れ、ピアノの走句のユーモアやウィットを醸し出しているため、必ずしもピアノと対等な独奏楽器(もしくは独立した旋律楽器)であるとは言えない。結果的に古典的な協奏交響曲や二重協奏曲というよりは、伝統的なピアノ協奏曲に近い。
 
解釈次第ではあるが、以下の4つ(ないしは3つ)の楽章から構成される。4つの楽章で書かれているが、実際には、いくつかの部分が全てアタッカ続く単一楽章の作品として見なすことができる。演奏時間は約20分。
 
第1楽章 アレグレット
第2楽章 レント
第3楽章 モデラート
第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ
 
第3楽章「モデラート」は、独立した楽章というよりは、その短さから、終楽章の導入部と見なしうる。それにもかかわらず、両者は雰囲気が非常に異なることから、たいてい別々の楽章として扱われる。トラック数が3つしかない録音の場合は、“Moderato - Allegro con Brio”のように表記されている。

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