リムスキー・コルサコフ: 交響組曲「シェヘラザード」 "Sheherazade" 作品35 全曲(第1楽章~第4楽章)

指揮: クラウス・ペーター・フロール Claus Peter Flor
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 Rotterdam Philharmonic Orchestra

 
『シェヘラザード』作品35は、1888年夏に完成されたリムスキー=コルサコフ作曲の交響組曲である。千夜一夜物語の語り手、シャハラザード(シェヘラザード、シェエラザード)の物語をテーマとしている。シャハラザードを象徴する独奏ヴァイオリンの主題が全楽章でみられる。各楽章の表題は本来は付けられていない。
 
第1楽章《海とシンドバッドの船》ホ短調 - ホ長調力強いユニゾンはシャリアール王の主題、ハープ伴奏の独奏ヴァイオリンがシェヘラザードの主題を示す。これらの序奏が終わったあとに主部となり、うねるような海の様子をよく表す伴奏音型にのって、海の主題、船の主題がつづく。シャリアール王とシェヘラザード王妃の主題が絡み合う。
 
第2楽章《カランダール王子の物語》ロ短調カランダールとは諸国行脚の苦行僧のこと。シェヘラザードの主題に始まり、ファゴットによる3/8拍子のメロディがカレンダー王の主題を示す。その後、中間部ではトロンボーンやトランペットの力強い響きが特徴的。そしてさまざまな主題が絡み合い、力強く激しく終わる。
第3楽章《若い王子と王女》ト長調主部では歌謡的主題をヴァイオリンがゆったりと奏でる。中間部では独特な小太鼓のリズムに乗って、クラリネットが快活な舞曲風の王女の主題を奏する。シェヘラザードの主題を挟みながら、静かにやさしく終わる。
 
第4楽章《バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲》ホ短調 - ホ長調1楽章のシャリアール王の主題がテンポ違いで示されたあとに、シェヘラザードの主題がそれを受けるところから始まる。主部となり、バグダッドの「祭り」の主題が6/16拍子で激しく奏でられる。前楽章の各主題も回想されつつ、徐々に曲は盛り上がっていく。その頂点で荒れ狂う波に呑まれる船の難破の場面に変わり、そして穏やかに波が引く描写となり「海」の主題を静かに再現、独奏ヴァイオリンのシェヘラザードの主題を奏して、消え行く様に終結する。

リムスキー・コルサコフ:シェヘラザード

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