ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」 "Pictures at an Exhibition"

指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ Valery Abisalovich Gergiev
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Vienna Philharmonic Orchestra
収録:ウィーン・シェーンブルン宮殿 Schloss Schönbrunn

 
 第1プロムナードPromenade
  1.小人(グノーム)Gnomus
 第2プロムナードPromenade
2.古城Vecchio castello
  第3プロムナードPromenade
  3.テュイルリーの庭
遊びの後の子供たちの口げんか
Tuileries - Dispute d'enfants apres jeux
  4.ビドロ - ポーランドの牛車Bydlo
第4プロムナードPromenade
 5.卵の殻をつけた雛の踊りBallet des poussins dans leurs coques
  6.サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレSamuel Goldenberg und Schmuyle
  7.リモージュの市場Limoges - Le marche
  8.カタコンベ - ローマ時代の墓Catacombae - Sepulchrum Romanum
 9.鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤーガLa cabane sur des pattes de poule - Baba-Yaga
 10キエフの大門La grande porte de Kiev

組曲『展覧会の絵』(露:Картинки с выставки; 仏:Tableaux d'une exposition)は1874年にロシア国民楽派を代表する作曲家、モデスト・ムソルグスキーによって作曲されたピアノ組曲である。
『展覧会の絵』はムソルグスキーが、彼の友人であったヴィクトル・ハルトマン(ヴィクトル・ガルトマンとも)の遺作展を歩きながら、そこで見た10枚の絵の印象を音楽に仕立てたものである。ロシアにとどまらずフランス、ローマ、ポーランドなどさまざまな国の風物が描かれている。また、これらの10枚の絵がただ無秩序に並ぶのではなく、『プロムナード』という短い前奏曲あるいは間奏曲が5回繰り返して挿入されるのが特徴的で、このプロムナードはムソルグスキー自身の歩く姿を表現しているといわれる。『プロムナード』、『古城』、『雛の踊り』、『ビドロ』、『バーバ・ヤーガの小屋』、『キエフの大門』、など覚えやすいメロディーと緩急自在の構成(ユーモラスな曲、優雅な曲、おどろおどろしい曲、重々しい曲など)から、ムソルグスキーの作品の中でももっとも知られた作品の一つである。

ラヴェル版
1922年、フランスのラヴェルが『展覧会の絵』を管弦楽へと編曲した。この編曲によって、一挙にムソルグスキーの『展覧会の絵』は世界的に有名になった。
ラヴェルはボストン交響楽団の指揮者クーセヴィツキーの依頼で編曲にとりかかるが、当時、フランスの音楽家(サン=サーンスやドビュッシー、ラヴェルなど)にムソルグスキーの和音を多用する様式が高く評価されつつあったこと、ムソルグスキーのピアノ曲は管弦楽曲を作るための習作のような作りであったことなどから、快く引き受けたようである。ラヴェルはリムスキー=コルサコフ版に基づき「オーケストラの魔術師」という異名どおりの見事な編曲を行った。特にトランペットで始まる「プロムナード」に象徴されるように(ファンファーレ的な出だし)華やかな色彩を与えることに成功している。ラヴェルの編曲は粗野な趣の『展覧会の絵』に新しい生命を与えることに成功したと言ってよい。

ムソルグスキー:展覧会の絵

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