モーツァルト:大ミサ曲 ハ短調 K.427 より "Laudamus te"

指揮: Antonello Manacorda
シュターツカペレ・ドレスデン Dresdner Staatskapelle
ソプラノ:アイーダ・ガリフッリーナ Aida Garifullina
Christmas Concert from Dresden 2020 Dresdner Frauenkirche

大ミサ曲 ハ短調 K.427(K.417a)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した未完成のミサ曲。資料によって「ミサ曲ハ短調」や「ハ短調ミサ曲」とも呼ばれる。また一連のミサ曲において16番目に当たることから「ミサ曲第16番」と表記される場合もある。モーツァルトの宗教音楽では、レクイエムに次いで有名な曲である。

この曲はモーツァルトの作品としては珍しく、注文を受けずに自発的に作曲された。1782年8月4日にモーツァルトはウィーンの聖シュテファン教会でコンスタンツェ・ウェーバーと結婚したが、故郷ザルツブルクにいる父レオポルトの許可を得ないままであった。モーツァルトはこの曲を作ることによって、結婚の誓約が確かなものであることを証明し、妻が技量のあるソプラノ歌手であることをアピールするつもりであったという。
全体は未完のまま残されており、「キリエ」、「グローリア」、「サンクトゥス」、「ベネディクトゥス」はすでに完成されている。「クレド」は前半部分が未完の形で残されており、その第1部(クレド・イン・ウーヌム・デウム)は合唱とバスのパートが、続く第2部(エト・インカルナトゥス・エスト)は声楽部と管楽とバスが完成されている。しかしそれに続く「クルシフィクス」は書かれておらず、「アニュス・デイ」に至っては欠落している。

第2曲 グローリア(Gloria)
第2部 我らは主をほめ(Laudamus te) アレグロ・アペルト、ヘ長調、4分の4拍子。ソプラノIIの独唱。

モーツアルト:大ミサ曲 ハ短調 K.427

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