モーツァルト:大ミサ曲 ハ短調 große Messe in C-moll K.427 第1曲 キリエ(Kyrie)

指揮: ジョン・エリオット・ガーディナー John Eliot Gardiner
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 Royal Stockholm Philharmonic Orchestra
モンテヴェルディ合唱団 Monteverdi Choir
独唱: ソプラノ#1 ソプラノ#2 テノール バス

大ミサ曲 ハ短調 K.427(K.417a)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した未完成のミサ曲。資料によって「ミサ曲ハ短調」や「ハ短調ミサ曲」とも呼ばれる。また一連のミサ曲において16番目に当たることから「ミサ曲第16番」と表記される場合もある。モーツァルトの宗教音楽では、レクイエムに次いで有名な曲である。

この曲はモーツァルトの作品としては珍しく、注文を受けずに自発的に作曲された。1782年8月4日にモーツァルトはウィーンの聖シュテファン教会でコンスタンツェ・ウェーバーと結婚したが、故郷ザルツブルクにいる父レオポルトの許可を得ないままであった。モーツァルトはこの曲を作ることによって、結婚の誓約が確かなものであることを証明し、妻が技量のあるソプラノ歌手であることをアピールするつもりであったという。
全体は未完のまま残されており、「キリエ」、「グローリア」、「サンクトゥス」、「ベネディクトゥス」はすでに完成されている。「クレド」は前半部分が未完の形で残されており、その第1部(クレド・イン・ウーヌム・デウム)は合唱とバスのパートが、続く第2部(エト・インカルナトゥス・エスト)は声楽部と管楽とバスが完成されている。しかしそれに続く「クルシフィクス」は書かれておらず、「アニュス・デイ」に至っては欠落している。

第1曲 キリエ(Kyrie)完成。自筆譜が残されている。
アンダンテ・マエストーソ、ハ短調、4分の4拍子。ソプラノと合唱。

モーツアルト:大ミサ曲 ハ短調 K.427

inserted by FC2 system