指揮: ヴォルフガング・サヴァリッシュ Wolfgang Sawallisch
ウィーン交響楽団 Wiener Symphoniker
1991.9.13 Tokyo, Japan Live
交響曲第41番 ハ長調 K. 551 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した最後の交響曲である。
本作はローマ神話の最高神ユーピテルにちなんで『ジュピター』(ドイツ語ではユーピター)のニックネームを持つが、これは同時代のヨハン・ペーター・ザーロモン(1745年 - 1815年)が名付けたとヴィンセント・ノヴェロ(1781年 - 1861年)の『モーツァルト巡礼』(1855年)に紹介されており、このニックネームは19世紀半ばにはすでに広く知れ渡っていたと考えられる。本作品のスケールの大きさ、輝かしく荘厳な曲想から付けられた通称であり、標題的な意味合いはない。
1788年8月10日に完成された。同年に作曲された第39番(6月26日)、第40番(7月25日)とともに「3大交響曲」と呼ばれる。他の2曲同様、作曲の目的や初演の日時は不明であるが、モーツァルトの生存中には演奏されていたと見られる。
モーツァルトを崇敬していたリヒャルト・シュトラウスは、1878年1月26日にルートヴィヒ・トゥイレに宛てた手紙においてジュピター交響曲を「私が聴いた音楽の中で最も偉大なものである。終曲のフーガを聞いたとき、私は天国にいるかの思いがした」と称賛しており、1926年に自身の指揮で録音も行なっている。