モーツァルト:交響曲 第28番 ハ長調 K. 200

指揮: カール・ベーム Karl Böhm
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker
Recording: Musikvereinssaal, Vienna, September 1970

交響曲第28番 ハ長調 K. 200 (189k) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲。
この作品は1774年の11月にザルツブルクで完成されたが、この作品の草稿の日付が消しつぶされており、判読が困難であるため1773年か1774年の11月17日か12日の日付の説がある。しかしケッヘル第6版は1774年を採用している。

イタリア旅行を終えてからウィーン旅行をはさんだ約1年半の期間に作曲された交響曲群の最後の作品で、1772年からこの時期までのいわゆる「交響曲の年」の締めくくりの曲となる。この3年間にザルツブルクで最初から交響曲として作った曲は約16曲を数えている。
なお、この作品にはかつてモーツァルト自身によるティンパニのパート譜が存在していたが、現在そのパート譜は行方不明になっている。しかし20世紀後半に筆写譜らしい楽譜が発見され、本来の形に近い演奏が可能になっている。

楽器編成:オーボエ2、ホルン2、トランペット2、弦楽器、ティンパニ
全4楽章構成。演奏時間は約24分

第1楽章 アレグロ・スピリトーソ ハ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。
? ドイツの音楽学者ヘルマン・アーベルトはこの第1楽章と「交響曲第24番 変ロ長調 K. 182(173dA)」の第1楽章の類似性を指摘している。
第2楽章 アンダンテ ヘ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
第3楽章 メヌエット (アレグレット) - トリオ ハ長調 - ヘ長調、4分の3拍子。
第4楽章 プレスト ハ長調、2分の2拍子、ソナタ形式。

交響曲第29番 (モーツァルト)

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