ピアノ: フィリップ・アントルモン Philippe Entremont
『きらきら星変奏曲』(独: 12 Variationen uber ein franzosisches Lied "Ah, vous dirai-je, maman" )ハ長調 K. 265は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1778年に作曲したピアノ曲である。原題を直訳すると、『フランスの歌曲「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲』となる。
当時フランスで流行していた恋の歌「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」 ("Ah! vous dirai-je, maman") による変奏曲である。この旋律は後に恋の歌ではなく童謡『きらきら星』として知られるようになったため、日本では『きらきら星変奏曲』とも呼ばれるようになった。しかし、『きらきら星』の歌詞が書かれたのはモーツァルトの死後である。
曲の構成:主題の提示と12の変奏からなる。曲のおよその長さは12分ほどである。
「きらきら星」は、18世紀末のフランスで流行したシャンソン"Ah! Vous dirais-je, Maman"(あのね、お母さん)の日本語名(邦題)。イギリスの詩人、ジェーン・テイラーの1806年の英語詩 "The Star" による替え歌"Twinkle, twinkle, little star"(きらめく小さなお星様)が童謡として世界的に広まり、さまざまな言語に翻訳され、現在では世界中で愛唱されている。また、マザー・グースの1つに分類されている。
日本には"Twinkle, twinkle, little star"を元にして大正時代に紹介された。1914年(大正3年)に共益商社書店から発行された『英語唱歌教科書 巻一』に"Twinkle, twinkle, little star"の近藤逸五郎訳詞が掲載されている、その後複数の日本語詞が知られている。
英語の替え歌 Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! Up above the world so high, Like a diamond in the sky. Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! |
きらめく、きらめく、小さな星よ あなたは一体何者なの? 世界の上空はるかかなた 空のダイアモンドのように きらめく、きらめく、小さな星よ あなたは一体何者なの? |