モーツァルト:ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545

ピアノ独奏: クリストフ・エッシェンバッハ Christoph Eschenbach

ピアノソナタ ハ長調K.545は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した3楽章からなるピアノソナタ。旧モーツァルト全集では第15番、新モーツァルト全集では第16番である。モーツァルトが、「初心者のための小さなソナタ」としたこの作品は、ソナチネアルバムにも収められており、ピアノ学習者にはおなじみの曲となっている。1788年夏に作曲された。

第1楽章 Allegro ハ長調 4/4拍子 ソナタ形式。ピアノ学習者ではない人でも聞いたことがあるであろうこの第1楽章は、ピアノ初心者の練習には最適な曲となっている。展開部がト短調で始まり、再現部は下属調であるヘ長調で始まる。作曲技術として興味深く、後にシューベルトが「5つのピアノ曲」(ピアノソナタ第3番)で採用している。

第2楽章 Andante ト長調 3/4拍子 複合三部形式。表情豊かにゆっくりと演奏する。

第3楽章の冒頭部分第3楽章 Allegretto ハ長調 2/4拍子 ロンド形式。
前楽章とは対照的に、元気よく、はねるように奏する。ちなみに、この楽章は1799年に、ブライトコプフ・ウント・ヘルテルにより移調したうえにヴァイオリンソナタの断章と合わせた形で「ピアノソナタ ヘ長調 K.547a」として出版されている。

音楽の森 モーツアルト:ピアノソナタ 第16番

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