ピアノ: フリードリヒ・グルダ Friedrich Gulda
Live recording from the Amerikahaus in Munich, 1981.
ピアノソナタ第14番 ハ短調 K. 457 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタである。
モーツァルトが作曲した短調のピアノソナタは第8(9)番イ短調 K. 310(300d)とこの作品のみである。モーツァルトのピアノソナタの中で最も激しく劇的な展開を見せており、後に音楽家となる初期のベートーヴェンに強い影響を与えたと言われる。
1784年にウィーンで作曲された(モーツァルト自作の作品目録では、同年10月14日に完成したと書かれている)。翌1785年に「幻想曲 ハ短調 K. 475(英語版)」と共に「ピアノフォルテのための幻想曲とソナタ」作品11としてアルタリアから出版された。短調であるが故に、その後のピアノソナタの新地平を切り開いたこのモーツァルトの記念碑的な2曲のピアノソナタは、モーツァルトの楽譜の写譜をしていたフォン・トラットナーの妻でモーツァルトのピアノの弟子でもあったテレーゼ・トラットナー夫人に献呈された。