モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 K. 332 より 第2楽章 Adagio

ピアノ: ポーリナ・オセチンスカヤ Polina Osetinskaya
Grand Hall of the Odessa Philharmonic June 9, 2016 Odesa, Ukraine

ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332 (300k) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノソナタである。
1783年にウィーンかザルツブルクで作曲されたといわれ、第10番ハ長調 K. 330(300h)や第11番イ長調 K. 331(300i)と同年に作曲された作品とされる。

第1楽章 アレグロ ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。
美しい流れるような主題に変化に富んだ楽章。左手の進行に右手がはずむように進む。展開部の中盤から終わりにかけては、提示部の発展した、ニ短調であり、リズミカルな曲となっている。明るく親しやすく技巧も難しくないためにソナタの入門としてよく扱われる。
第2楽章 アダージョ 変ロ長調、4分の4拍子、発展部を欠いたソナタ形式。
第1楽章の元気で速い曲とは対照的に、ゆっくりと美しく奏する。モーツァルト独特の美しさが現れた曲である。左手のアルベルティ・バスに乗って右手が上昇音階の動機を歌う。作者の好んだコロラトゥーラが随所に現れることから愛好者も多い。
第3楽章 アレグロ・アッサイ ヘ長調、8分の6拍子、ソナタ形式。
非常に速く駆け巡るように奏する。明るく華やかな曲想で親しみやすい。

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