モーツアルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466

ピアノ・指揮:内田 光子

第1楽章-1 第1楽章-2 第2楽章 第3楽章

 

ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが初めて手掛けた短調の協奏曲である。
1785年2月10日に完成され、翌日にウィーン市の集会所「メールグルーベ」で行われた予約演奏会で初演された。

第1楽章 アレグロ ニ短調 4/4拍子、協奏風ソナタ形式
低音楽器の地獄から湧き上がってくるようなアウフタクトの上昇音と、ヴァイオリンの持続する八分音符と四分音符のD音が印象的である。少し進むと第1ヴァイオリンのDb(C#)-Eb(D#)-Eと弾かれ、不気味さをさらに加速させている。18小節目で一気に音が下降し激しいtuttiが奏される。その後、ヘ長調でオーボエとバスーンの重奏にフルートの美しい旋律が答えている。77小節目から独自の主題によるピアノのソロが静かに入る。そして、ヘ長調による第2主題がピアノソロから管弦楽へ受け渡され、展開部を経て再現部に入る。オーボエ、バスーン、フルートによる副主題はヘ長調のまま、第2主題がニ短調で再現され、カデンツァを経て静かに終結する。

音楽の森 モーツアルト:ピアノ協奏曲 第20番

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