モーツァルト:幻想曲 Fantasie ニ短調 K. 397

ペダルピアノロベルト・プロッセダ Roberto Prosseda
(Pinchi Pedalpiano System with Fazioli pianos F308 and F212)
Live at Teatro La Fenice, Sale Apollinee, March 12, 2023 for Musikamera Concert Season.

幻想曲 ニ短調' K.397/385gは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したピアノのための幻想曲。
この作品は1782年にウィーンで作曲されたものと考えられている。この年にモーツァルトは結婚し、またオペラ『後宮からの誘拐』の成功にも恵まれた。
本作は独立した楽曲として構想されたわけではなく、ニ長調のピアノソナタ(K284またはK311)が続くことを想定して作品として書かれたものではないかと考えられる。様式的にはCPEバッハのファンタジアに対する意識が感じられる。

本作の終結部分は作曲者自身の手では完成されておらず、自筆譜も散逸してしまっている。現在伝わる曲の最後の10小節は、モーツァルトを称賛していたアウグスト・エベルハルト・ミュラーによって書き加えられたものであるとみられている。

楽曲構成
曲はバロック音楽を思わせるようなアルペッジョの連続に開始する。フェルマータで間を置いた後、アリアのような主題が奏でられる。
連続するニ音に始まる中間楽節を挟み譜例1が繰り返されるとカデンツァ風の走句が挿入される。中間楽節のみが奏されて再びカデンツァのような動きがもたらされてから、もう一度譜例1が奏でられる。次にアレグレット、ニ長調、2/4拍子へと転じ、愛らしく無垢な旋律が現れる)。
今一度32分音符のパッセージが入り、回帰するとフェルマータ付きの休符が置かれ、最後の10小節は音量を高めながら簡潔に曲を結んでいる。

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