モーツアルト:ピアノソナタ 第11番 第1楽章

ピアノ:ヴァルター・ギーゼキング Walter Gieseking

第1楽章第2楽章第3楽章 トルコ行進曲

ピアノソナタ第11番イ長調(Klaviersonate Nr.11 A‐dur) K.331は、モーツァルトが作曲した3楽章構成のピアノソナタである。
第3楽章が有名な「トルコ行進曲」であるため、「トルコ行進曲付き」と呼ばれることがある。またこの楽章だけが単独で演奏される機会も多い。
この曲の最も著しい特徴として、一般の4楽章構成によるソナタ(急-緩-舞-急)の最初の楽章に相当する楽章を欠いている(緩-舞-急しかない)ことが挙げられる。このことによって、一般に古典派ソナタの第1楽章におくべきとされるソナタ形式による楽章が欠如してしまっている。ソナタ形式による楽章を含まない「ソナタ」は、もはや古典派ソナタの定義からはずれているが、天才モーツァルトの才能は、この「ピアノソナタ」において、表面的な形式を超越した次元で、「ソナタ」を作ることに成功している。なお、時代が下るにつれて、ソナタ形式の欠如は珍しいことではなくなっていく。

ピアノソナタ第11番 (モーツァルト) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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