モーツァルト:ホルン協奏曲 第3番 変ホ長調 K.447

指揮:今村能 Chikara Imamura
フィルハルモニア多摩 Filharmonia Tama
ホルン:ダリウシュ・ミクルスキ Dariusz Mikulski
Komae Ecorma Hall, Tokyo 2016.6.4.

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、独奏ホルンと管弦楽のためにホルン協奏曲を複数残している。一般的には第1番から第4番までの4曲を作曲したとされるが、ほかにも未完成の断章がいくつかある。厳密に言えば、第1番も未完成作品と指摘されることがある。

第3番変ホ長調 K.447
1.Allegro、変ホ長調、4分の4拍子
2.Romance:Larghetto、変イ長調、2分の2拍子
3.Rondo:Allegro、変ホ長調、8分の6拍子

管弦楽の編成は、クラリネット2本、ファゴット2本と弦楽合奏であり、特にクラリネットの使用は、モーツァルトの作品群の中でも目を引く。演奏時間は約15分。

第1楽章展開部の複雑な和音進行や、第3楽章ロンドの第3主題で第2楽章第1主題が引用されるなど、手の込んだ作曲技法が使われており、4曲のホルン協奏曲の中では楽曲として最も充実しているとも評される。

独奏ホルンは高い音をあまり使わず、音域の点では易しく書かれているが、中音域で音程の取りにくい音(B? 3)が度々使われ、ナチュラルホルンのハンドストッピング奏法の点では高い技術が要求されている。

第1楽章の第2主題は、ピアノ協奏曲第21番に似ていると指摘されることが多い。
ミヒャエル・ハイドンはこの曲の第2楽章をホルン五重奏に編曲している。

Wikipedia

inserted by FC2 system