ハイドン:チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 作品101

チェロ: ミッシャ・マイスキー Mischa Maisky
ウィーン交響楽団 Wiener Symphoniker

 

チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb-2 作品101は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲したチェロ協奏曲
ハイドンは全部で6曲のチェロ協奏曲を作曲したといわれている。
ハイドンは1761年から1790年にかけて、ハンガリーのニコラウス・エステルハージ侯に仕えていた間に、数曲のチェロ協奏曲を作曲したといわれている。しかし規模や内容の点で、有名な第1番と第2番が際立っており、一般にハイドンのチェロ協奏曲といえば、この2曲を指すのが普通である。第2番は20世紀の中ごろに、第1番が発見されるまでにハイドンの唯一のチェロ協奏曲として知られていた。第2番はハイドンの作曲の弟子で、チェロの名手としてエステルハージ侯の楽団で活躍していたアントン・クラフトのために書かれたという。だがクラフトの息子であるニコラウスが「自分の父が本当の作曲者だ」と証言したことによって、一時は偽作説まで流布したのだが、ハイドン自身の手稿譜が1954年にウィーンで発見されたため、現在この偽作説は否定されている。

全3楽章の構成。(演奏時間:約25分)
第1楽章 アレグロ・モデラート 協奏風ソナタ形式。
第2楽章 アダージョ イ長調、ロンド形式。
第3楽章 アレグロ ニ長調、ロンド形式。

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