ハイドン:チェロ協奏曲 第1番 ハ長調

指揮: クリストフ・コンツ Christoph Koncz
チェロ: シュテファン・コンツ Stephan Koncz
東京フィロムジカ・アンサンブル Ensemble Philmusica Tokyo
横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール Salvia hall 2014

 

チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1はフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1765年から1767年頃に作曲したチェロ協奏曲の一つである。

ハイドンの真作と確認され、現存しているチェロ協奏曲は、この曲と第2番 ニ長調 Hob.VIIb-2 作品101のみである(第3番は紛失)。共にニコラウス・エステルハージ侯に仕えていたチェリストヨーゼフ・フランツ・ヴァイグル(Joseph Franz Weigl, 1749年 - 1820年)のために作曲された。
この曲は、リトルネロ形式や単調な伴奏音形など、多くの点でバロック式の協奏曲の名残が見られるが、両端楽章が快速なソナタ形式で書かれているなど、バロックと古典派の融合を図った初期のハイドンの創作意欲が現れた作品である。
楽譜は長い間失われていたが、1961年にプラハで筆写譜が発見され、1962年にミロシュ・サードロのチェロにより復活初演された。

全3楽章の構成。(演奏時間:約25分)
Ⅰ Moderato ハ長調、4/4拍子、協奏的ソナタ形式 ハイドン自身が書いたカデンツァが1作残されている。
Ⅱ Adagio ヘ長調、2/4拍子、三部形式。オーボエとホルンは休止。
Ⅲ Allegro molto ハ長調、4/4拍子、ソナタ形式

inserted by FC2 system