ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125 合唱付き

指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン Herbert von Karajan
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 Berliner Philharmoniker
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団 Berlin Deutsche Opera Chorus
1968年01月03日 ベルリンフィルハーモニーホール

第4楽章へ(歓喜の歌)

Soloist
グンドゥラ・ヤノヴィッツ Gundula Janowitz, soprano
クリスタ・ルートヴィヒ Christa Ludwig, contralto
ジェス・トーマス Jess Thomas, tenor
ヴァルター・ベリー Walter Berry, bass
 
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調作品125(ドイツ語:Sinfonie Nr. 9 d-moll op. 125)は、ベートーヴェンの9番目にして最後の交響曲である。副題として合唱付きが付されることも多い。また日本では親しみを込めて第九(だいく)とも呼ばれる。
第4楽章はシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられ、独唱および合唱を伴って演奏される。その主題は『歓喜の歌』としても親しまれている。
古典派の以前のあらゆる音楽の集大成ともいえるような総合性を備えたと同時に、来るべきロマン派音楽の時代の道しるべとなった記念碑的な大作である。
 
一般的な交響曲の「アレグロソナタ - 緩徐楽章 - 舞曲 - 終楽章」という構成と比べ、第2楽章と第3楽章が入れ替わり、第2楽章に舞曲由来のスケルツォ、第3楽章に緩徐楽章が来ている。このような楽章順は初期のハイドンなどには見られたが、次第に第2楽章が緩徐楽章、第3楽章がメヌエット(舞曲)という構成が固定化していた。ベートーヴェンによって再び取り上げられた形となり、以後この形式も定着し、後の作曲家はこの形式でも交響曲を作るようになった。
第1楽章 Allegro ma non troppo, un poco maestoso ニ短調 2/4拍子 ソナタ形式。以下の点で型破りである。
1.神秘的な空虚五度の和音で始まる。
2.習慣的な反復記号を欠いている。
3.通常平行調または属調で現れる提示部第2主題が下属調の平行調になっている(通常のソナタ形式であれば、短調の第1主題に対し、第2主題は3度上の平行長調であるヘ長調で現れるべきだが、ここでは逆に3度下の変ロ長調が使用されている。この調性は、第3楽章や第4楽章で重要な働きをする)。
4.再現部の冒頭が、展開部と第1楽章のクライマックスを兼ね添えていて、提示部のそれとかなり異なる雰囲気である。
 
第2楽章 Molto vivace ニ短調 3/4拍子 - Presto ニ長調 2/2拍子 - Molto vivace - Presto
複合三部形式をとるスケルツォ楽章である。スケルツォ部分だけでソナタ形式(提示部反復指定あり)をとる。
 
第3楽章 Adagio molto e cantabile 変ロ長調 4/4拍子 - Andante moderato ニ長調 3/4拍子 - Tempo I 変ロ長調 4/4拍子 - Andante moderato ト長調 3/4拍子 - Tempo I 変ホ長調 4/4拍子 - Stesso tempo 変ロ長調 12/8拍子
2つの主題が交互に現れる変奏曲の形式と見るのが一般的であるが、一種のロンド形式、また一種の展開部を欠くソナタ形式と見ることもできる。
 
第4楽章
管弦楽が前の3つの楽章を回想するのをレチタティーヴォが否定して歓喜の歌が提示し、ついで声楽が導入されて大合唱に至るという構成。変奏曲の一種と見るのが一般的であるが、有節歌曲形式の要素もあり、展開部を欠くソナタ形式という見方も可能である("Freude, schoner Gotterfunken"が第1主題、"Ihr, sturzt nieder"が第2主題、Allegro energico, sempre ben marcatoが再現部) 。

音楽の森 ベートーベン:交響曲 第9番

inserted by FC2 system