ベートーヴェン: 交響曲 第2番 & 第7番 リハーサル風景

指揮: カール・ベーム 86歳(最後の来日 1980) Karl Böhm
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Wiener Philharmoniker

1980年にはウィーン国立歌劇場の引越し公演に同行したが、老いと病気による衰えがはなはだしく、ホルスト・シュタインら多数の同行指揮者を伴っての来日となった。ベームは「フィガロの結婚」3公演(東京および大阪)と十八番であったリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」の1公演、昭和女子大学人見記念講堂でのウィーン・フィルとの演奏会(1980年10月6日。人見記念講堂のこけら落とし記念演奏会だった。CD・DVD化されている。このウィーン・フィルとの演奏会は、日本でのベーム最後のオーケストラ演奏会だったのみならず、彼自身も1938年以来続いたウィーン・フィルとの最後の演奏会だった。

ベームは晩年日本での人気が過熱気味となり、カラヤン嫌いの聴衆からこれに対抗するドイツ正統派の雄として神格化されたこともあり、死後その反動が来た傾向もある。それは、音楽雑誌での人気投票などに極端に反映されている。ただし、録音に出来不出来があることは生前から指摘されており、優れたものに限っても多数の量が残されているため、死後二十数年を経て、乱高下する一時的人気とは別に真価が徐々に見定められつつある。

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