ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 作品111

ピアノ演奏:アルフレッド・ブレンデル Alfred Brendel

第1楽章 第2楽章-1 第2楽章-2

 

 
ベートーヴェン作曲のピアノソナタ第32番ハ短調作品111は、作曲者の最後のピアノソナタとなった作品である。1821年から1822年にかけて作曲された。他の後期ピアノソナタと同様、この作品もフーガ的要素を含み、非常に高い演奏技術をピアノ奏者に要求する。
この作品は、ベートーヴェンの数あるピアノソナタの中でも至高の精神性と練達の書法によって、極めつきの完成度である。第1楽章の対位法主体の進行は桁違いの発想力を見せ、第2楽章においては並々ならぬベートーヴェンの創造性が生んだ天上の音楽とも言うべき深遠な世界が現れる。悟りの境地に達したであろうベートーヴェンにだけ可能な、傑作中の傑作である。
 
第1楽章 Maestoso - Allegro con brio ed appassionato ハ短調、ソナタ形式。
フーガ的要素を含んだ序奏つきソナタ形式である。ベートーヴェンのハ短調で書かれた他の作品と同じく、荒々しく熱情的な楽想を持つ。また、減七の和音を多く含む。第1楽章の冒頭、第1小節全体に広がる減七の和音はその一例である。 コーダは短いながらも、ディミヌエンドしてハ長調で終止し、変奏曲に溶け込むように巧妙に作られている。

ピアノソナタ第32番 (ベートーヴェン)

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