ピアノ演奏:マレイ・ペライア Murray Perahia
00:00 I. Allegro assai
10:07 II. Andante con moto
16:20 III. Allegro ma non troppo - Presto
ベートーヴェンのピアノソナタ第23番ヘ短調作品57は、ベートーヴェンの作曲した23番目の番号付きピアノソナタである。「熱情(アパショナータ)」として有名で、ベートーヴェンの三大ピアノソナタの1つに数えられる。ベートーヴェン中期の最高傑作のひとつとして名高い。 ベートーヴェンの全作品中においても、燃えるような激しい感情と寸分の隙もない音楽的構成の一致から、最高傑作の中のひとつに数えられており、最も重要な作品のひとつとされる。 この曲は終楽章を短調で締めくくるものとしてはベートーヴェンのピアノソナタ中最後の一曲であり、この曲の完成以後、彼は四年もの間ピアノソナタを書かず、再着手後もついにこのような激情をあらわにした曲を作ることはなかった(この曲の後に書かれた短調のピアノソナタは第27番ホ短調と第32番ハ短調があるが、いずれも終楽章は長調で喜ばしく終止している)。このことから、第23番はベートーヴェンの闘争的な曲想のピークであり、かつ最終到達点と見なすことができる。 |
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