ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58  

指揮: マリス・ヤンソンス Mariss jansons
バイエルン放送交響楽団 Bavarian Radio Symphony Orchestra
ピアノ: 内田 光子 Mitsuko Uchida
Proms festival 2013, London Royal Albert Hall

ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1806年に作曲したピアノ協奏曲。ベートーヴェンのピアノ協奏曲といえば第5番『皇帝』が最も有名であるが、この第4番においても様々な革新的な手法が盛り込まれており、注目に値する。
第1楽章の主題は同時期の交響曲第5番「運命」と同様、同音連打のメロディが優雅である。
また、ピアノ協奏曲(Klavierkonzert)として、独奏楽器のみで開始される冒頭は、それまでに非常に数少なかった形式である。

第1楽章 Allegro moderato ト長調 4/4拍子 協奏的ソナタ形式
前述のように「運命の動機」を含む穏やかな主題がピアノ独奏でいきなり奏されると、オーケストラはロ長調によりそれに応え、新鮮な印象を受ける。

第2楽章 Andante con moto ホ短調 2/2拍子
自由な形式。オーケストラが弦のユニゾンになり、ピアノが即興的で瞑想的な音楽を歌う中、淡々と語られていく。

第3楽章 Rondo Vivace ト長調 2/4拍子
ロンド形式。ト長調であるが、主題はハ長調に始められる。 カデンツァはベートーヴェン自身により1種類書かれ、35小節ある。

ピアノ協奏曲第4番 (ベートーヴェン)

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