指揮 :ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ Martha Argerich
ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが遺したピアノ協奏曲の一つ。
ハイドンの下で本格的に作曲を学ぶべく1792年にボンからウィーンに居を移したベートーヴェンが、1800年に交響曲第1番を発表する以前に当楽曲を書いている。
ボンに居住していた頃からウィーンに引っ越して間もない時期にかけてベートーヴェンは都合3曲のピアノ協奏曲を作曲しており、当楽曲はボン時代からウィーン時代にかけて作曲され後に「ピアノ協奏曲第2番」となる”2つ目のピアノ協奏曲”のあとに完成されているが、出版に際しては逆に”3つ目のピアノ協奏曲”たる当楽曲が”2つ目のピアノ協奏曲”より先に出版されたことから、当楽曲が「ピアノ協奏曲第1番」として世に送り出す結果となった。
1795年3月に初稿が完成し、初演は同月29日にウィーンのブルク劇場に於いて、作曲者自身のピアノ独奏とサリエリの指揮により初演された模様。その後当楽曲は改訂されることになり、交響曲第1番が初演された1800年4月2日の演奏会に於いてその改訂された当楽曲が併せて披露され、翌1801年、更に手が加えられた上で出版するに至った。
3楽章からなる。全曲で約35分。