ベートーヴェン:レオノーレ序曲 第3番 作品72

指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー Wilhelm Furtwangler
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Vienna Philharmonic
Live Recording, May 2, 1944

 

レオノーレ序曲第3番 作品72は、ベートーヴェンが1806年の初頭に作曲した序曲である。元来、歌劇「レオノーレ」(フィデリオ)の改訂上演のためにその序曲として作曲されたものである。この楽曲の前に同じ歌劇のために2曲、後に1曲の序曲が書かれており、最後のものが現在歌劇「フィデリオ」の序曲として演奏される。どの序曲も単独で演奏されることが多くあるが、演奏機会からいえばこの「レオノーレ序曲第3番」が最も多いだろう。
ソナタ形式。ハ長調。展開部の途中で現れるトランペットのファンファーレが印象的である。このファンファーレは序曲第2番と旋律がいくらか異なっており、聞き比べるとおもしろい。 再現部の冒頭、弦楽のトレモロにのって演奏されるフルートのソロが難しいことで有名。最低音から最高音まで一気に駆け上がり、高音での細かなパッセージを演奏するにはかなりの技量を要する。

ベートーヴェン:レオノーレ序曲 第3番

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