ベートーヴェン:序曲「献堂式」作品124

指揮:大町陽一郎 Yoichiro Omachi
東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
録音:2009/06/21 東京オペラシティ・コンサートホール

献堂式序曲(Ouverture "Die Weihe des Hauses")作品124は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した序曲である。ベートーヴェンが、純粋管弦楽のために作曲した最後の作品にあたり、1820年代に書かれた唯一の序曲でもある。また祝典劇の『献堂式』も解説する。

本作は1822年に、ウィーンに新築されたヨーゼフシュタット劇場(ドイツ語版)のこけら落としのために作曲された祝典劇の序曲である。劇場の支配人カール・フリードリヒ・ヘンスラー(ドイツ語版)は作家のカール・マイスル(Karl Meisl, 1761 - 1825)に劇の制作を依頼し、マイスルが制作した作品は『侯爵の肖像』と『献堂式』の2作品であった。祝典劇の『献堂式』はかつてブダペストで上演された付随音楽『アテネの廃墟』(コツェブー原作)を翻案することが決まったため、マイスルは内容を一部変更し、同時にベートーヴェンも劇の音楽を改作することとなった(ただし大半は『アテネの廃墟』からの転用であった)。この改作で生み出された作品が合唱曲(WoO.98)と本作の『献堂式序曲』である。

祝典劇の初演は1822年10月3日に、ウィーンのヨーゼフシュタット劇場でフランツ・グレーザーの指揮で行われた。また当日は皇帝フランツ2世の命名祝日でもあった。 また、1824年5月7日に交響曲第9番が初演された際に、ミサ・ソレムニスからの3曲(プログラムには”三つの大賛歌”として記載)とともにこの曲も演奏されている。

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