ゼレンカ : 「テ・デウム」 "Te Deum" ZWV 146

指揮: ヴァーツラフ・ルクス Vaclav Luks
Collegium 1704
Recorded on 20.08.2011 in the Abbatiale Saint-Robert, France, during the 45th "Festival de la Chaise-Dieu".

テ・デウム(Te Deum)は、キリスト教のカトリック教会・ルーテル教会・正教会の聖歌の1つ。テクストの冒頭の一文“Te deum laudamus”(われら神であるあなたを讃えん)からこの名称で呼ばれる。

曲種としてはイムヌス(賛歌)に分類される。聖アンブロジウスにより愛弟子の1人へ洗礼を授ける際に即興で作られたとされ、アンブロジウス聖歌からグレゴリオ聖歌に採り入れられた。聖務日課の「朝課」(真夜中の祈り)の最後に歌われることが多い。

演奏会で歌われる作品としては、シャルパンティエやベルリオーズ、ブルックナーによるものが著名。 この他、ブライアン交響曲 第1番「ゴシック」やミヨーの交響曲 第3番「テ・デウム」のように交響曲のテキストとして用いる例もある。またプッチーニのオペラ「トスカ」では、第1幕のフィナーレは教会内のテ・デウム(と独唱)である。

1. Te Deum laudamus (Choir)
2. Tu rex gloriae (Soprano I and II)
3. Tu ad liberandum (Alto)
4. Tu ad dexteram Dei sedes (Tenor and Bass)
5. Judex crederis (Choir)
6. Aeterna fac (Choir)
7. Intonatio : Salvum fac
8. Et rege eos (Choir)
9. Per singulos dies (Soprano I, II and Alto)
10. In te, Domine (Choir)

ヤン・ディスマス・ゼレンカ(Jan Dismas Zelenka, 1679年10月16日 - 1745年12月23日)は、ボヘミア(現在のチェコ)に生まれ、ザクセン選帝侯国のドレスデンで没した作曲家である。

ザクセン選帝侯に仕え、宮廷のカトリック教会作曲家として主にドレスデンで活動し、実質的な宮廷副楽長として宗教音楽を多数作曲した。当時ライプツィヒの聖トーマス教会のカントルだったヨハン・ゼバスティアン・バッハ(大バッハ)とは面識があり、彼がゼレンカを高く評価したことが知られている。
第二次世界大戦中に失われた作品もあるが、遺されたものが再発見され、オーボエ奏者のハインツ・ホリガーの『6つのトリオ・ソナタ』の演奏・録音による紹介などから、20世紀中葉以降になって改めて評価されている作曲家の一人である。

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