ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の幻想」作品3 から ヴァイオリン協奏曲 第11番 ニ短調 RV 565

指揮:Horst Sohm
Violin I: Andre Rebacz, Christian Raverdel, Dan Danilescu, Marta Garcia Patos
Violin II: Irma Huvet, Christine Massetti, Nathalie Guenet
ORCHESTRE DE CHAMBRE FRANCAIS

『調和の霊感』(L'estro Armonico)作品3は、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲した全12曲からなる協奏曲集。1711年にアムステルダムのエティエンヌ・ロジェ(英語版)より出版された。トスカーナ大公子フェルディナンド・デ・メディチに献呈されている。ヴィヴァルディの協奏曲のうちで最初に出版された。

調和の霊感 より 第11番 RV 565
2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ニ短調。3楽章形式、または5楽章形式と解されるコンチェルト・グロッソ。J.S.バッハはこれを「オルガン協奏曲第5番ニ短調 BWV596」に編曲した。第4楽章はシチリアーナ。J.S.バッハはこれにはほとんど手を加えていない。第3楽章のフーガ(フガート)はバッハに似た雰囲気を持つ。

第1楽章 - Allegro。2つのヴァイオリンによるソロが続いた後、チェロのソロが始まる。
第2楽章 - Adagio spiccato (e tutti)。わずか3小節の楽章であり、全員が同じリズムで演奏する。
第3楽章 - Allegro。最初にチェロがフーガ(フガート)の主部を演奏し、次にヴィオラ、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンというように入っていく。最後の部分ではヴィオラが大活躍する。
第4楽章 - Largo e spiccato。スピッカート奏法で演奏するシチリアーナ。ソロの部分は第1ヴァイオリンだけが担当し、ほかは8分音符で刻むのみである。トゥッティは伴奏に多少の変化が現れる。
第5楽章 - Allegro。これも第1楽章と同じく、2つのヴァイオリンによるソロが続いた後、チェロのソロが始まる。16分音符が多い活発な曲で、華やかに終わる。

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