ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集「調和の幻想」作品3 から ヴァイオリン協奏曲 第6番 RV.356 イ短調

ヴァイオリン: セルゲイ・スタドレル Sergei Stadler
サンクト ペテルスブルグ音楽院室内管弦楽団 St. Petersburg Conservatory Chamber Orchestra

第1楽章: Allegro
第2楽章: Largo
第3楽章: Presto

『調和の霊感』(L'estro Armonico)作品3は、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲した全12曲からなる協奏曲集。1711年にアムステルダム、ル・セーヌ社より出版した。
第6番 イ短調 ヴァイオリン協奏曲。3楽章形式。
この曲はコンチェルト・グロッソへと発展した古典的な独奏楽器と合奏のための協奏曲の中で最も古い。この曲は少し難しく編曲されて、主要ヴァイオリン学習教本に載っており、特に一楽章はヴァイオリンを学ぶ上で重要な曲目となっている。

第1楽章-Allegro リトルネッロ主題は3つの動機よりなる。全体的にイ短調が支配的であり、転調はあまり行われていないと言ってよい。
第2楽章-Largo 14小節のカンタービレ。前半、後半の2部に別分かれ、後半は前半の自由な変奏の形式をとる。
第3楽章-Presto トゥッティ楽節はホ短調-イ短調-ハ長調-イ長調の調性で再現される。終結部付近ではソロとトゥッティの交代が頻繁に行われる。

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