コントラルト:ナタリー・シュトゥッツマン Nathalie Stutzmann
室内オーケストラ:オルフェオ55 Orfeo55
スターバト・マーテル(ラテン語: Stabat Mater、「悲しみの聖母」「聖母哀傷」)は、13世紀に生まれたカトリック教会の聖歌の1つである。ヤーコポーネ・ダ・トーディ (Jacopone da Todi) の作とされる。題名は、最初の1行(Stabat mater dolorosa、悲しみの聖母は立ちぬ)を省略したものである。
中世の詩の中でも極めて心を打つものの1つであり、わが子イエス・キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う内容となっている。
中世以来、西洋音楽の多くの作曲家がこの詩に曲を付けている。中でもジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ、アントニオ・ヴィヴァルディ、ジョヴァンニ・バティスタ・ペルゴレージ、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン、ジョアキーノ・ロッシーニ、アントニン・ドヴォルザーク、カロル・シマノフスキ、フランシス・プーラン、アルヴォ・ペルト、クシシュトフ・ペンデレツキなどのものが著名である。『聖歌四編』に含まれたスターバト・マーテルの旋律はジュゼッペ・ヴェルディの最晩年の作品である。
5. Quis est homo qui non fleret, matrem Christi si videret in tanto supplicio? 6. Quis non posset contristari Christi Matrem contemplari dolentem cum Filio? |
涙をこぼさないものがあるだろうか キリストの母が、これほどまでの 責め苦の中にあるのを見て 悲しみを抱かないものがあるだろうか キリストの母が御子とともに 歎いているのを見つめて |