ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より 冬 RV 297

ヴァイオリン: 佐藤 俊介 Shunske Sato
Netherlands Bach Society
Recorded on October 7th 2016 at the Muziekgebouw aan 't IJ, Amsterdam.

「四季」(イタリア語:Le quattro stagioni、英語表記はThe Four Seasons)は、イタリアの作曲家・アントニオ・ヴィヴァルディによって作曲された、12曲から成るヴァイオリン協奏曲集。

《和声と創意への試み》 (Concerti a 4 e 5 "Il cimento dell'armonia e dell'inventione") 作品8の内、第1集すなわち第1曲から第4曲までの「春」「夏」「秋」「冬」に付けられた総称である。ただし、ヴィヴァルディ自身による命名ではない。
「四季」の各協奏曲はそれぞれ3つの楽章から成っている。それぞれの楽章にはソネットが付されていて、作者は不明である。このソネットゆえ、この曲は標題音楽に分類される。 ヴィヴァルディはこの「四季」で新しい旋律法やダイナミズムを追求した。
1725年に発刊され、モルツィン伯爵ヴェンツェスラウに献呈されている。

協奏曲第4番 ヘ短調、RV.297「冬」(L'Inverno) Zima 32:52
Ⅰ アレグロ・ノン・モルト ( Vivaldi Winter mvt 1 Allegro non molto) 寒さの中で身震いしている。足の冷たさを振り解くために歩き回る。辛さから歯が鳴る。ソロヴァイオリンの重音で歯のガチガチを表現している。

Ⅱ ラルゴ ( Vivaldi Winter mvt 2 Largo) 外は大雨が降っている、中で暖炉で満足そうに休息。ゆっくりしたテンポで平和な時間が流れる。

Ⅲ アレグロ ( Vivaldi Winter mvt 3 Allegro) 私たちは、ゆっくりとそして用心深くつまづいて倒れないようにして氷の上を歩く。ソロヴァイオリンは弓を長く使ってここの旋律を弾きゆっくりとそして静かな旋律に続く。しかし突然、滑って氷に叩きつけられた。氷が裂けて割れた。頑丈なドアから出ると外はシロッコと北風がビュービュー。そんな冬であるがそれもまた、楽しい。

inserted by FC2 system