ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より 秋

ヴァイオリン: ギドン・クレーメル Gidon Kremer
ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra

「四季」(イタリア語:Le quattro stagioni、英語表記はThe Four Seasons)は、イタリアの作曲家・アントニオ・ヴィヴァルディによって作曲された、12曲から成るヴァイオリン協奏曲集。

《和声と創意への試み》 (Concerti a 4 e 5 "Il cimento dell'armonia e dell'inventione") 作品8の内、第1集すなわち第1曲から第4曲までの「春」「夏」「秋」「冬」に付けられた総称である。ただし、ヴィヴァルディ自身による命名ではない。
「四季」の各協奏曲はそれぞれ3つの楽章から成っている。それぞれの楽章にはソネットが付されていて、作者は不明である。このソネットゆえ、この曲は標題音楽に分類される。 ヴィヴァルディはこの「四季」で新しい旋律法やダイナミズムを追求した。
1725年に発刊され、モルツィン伯爵ヴェンツェスラウに献呈されている。

協奏曲第3番 ヘ長調、RV.293「秋」(L'Autunno)
Ⅰ アレグロ(小作農のダンスと歌) ( Vivaldi Autumn mvt 1 Allegro) 小作農たちが収穫が無事に終わり大騒ぎ。ブドウ酒が惜しげなく注がれる。彼らは、ほっとして眠りに落ちる。
Ⅱ アダージョ・モルト(よっぱらいの居眠り) ( Vivaldi Autumn mvt 2 Adagio molto) 大騒ぎは次第に弱まり、酒はすべての者を無意識のうちに眠りに誘う。チェンバロのアルペジオに支えられてソロヴァイオリンは眠くなるような長音を弾く。
Ⅲ アレグロ(狩り) ( Vivaldi Autumn mvt 3 Allegro) 夜明けに、狩猟者が狩猟の準備の為にホルンを携え、犬を従える。獲物は彼らが追跡している間逃げる。やがて傷つき獲物は犬と奮闘して息絶える。

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