パッヘルベル:カノン

Voices of Music (サンフランシスコ古楽アンサンブル San Francisco Early Music Ensemble)
Original Instruments (baroque violin×3, baroque cello, baroque organ, theorbo)

『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』(原題: Canon a 3 Violinis con Basso c. / Gigue) はバロック時代のドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルの室内楽曲、作品番号 PWC 37。前半のカノンが特に有名で、パッヘルベルのカノンとして知られている。

カノン
ニ長調、4分の4拍子。3声の同度カノンであるが、カノン声部だけで構成される純粋なカノンではなく、通奏低音の伴奏を伴う点が標準的なカノンとは異なる。 通奏低音は2小節を繰り返す。

これは大逆循環とも呼ばれるポピュラー音楽でもよく使用される和声進行である。俗に「カノン進行」や「カノンコード」と呼ばれることがあるが、これは音楽形式としての「カノン」とは無関係に「パッヘルベルのカノンに用いられている和声進行」を意味している。
通奏低音上に3声部のカノンが展開する。
カノンの冒頭の9小節。旋律が他のパートへそのまま受け継がれている。3声による同度カノンである。
第1ヴァイオリンに現れる水色のカノン旋律Aが第2ヴァイオリン、第3ヴァイオリンへと順々に受け渡されていく。緑色のカノン旋律B、桃色のカノン旋律C、橙色のカノン旋律Dがそれぞれ2小節の長さで現れた後、他のパートへ順に受け継がれていく。

カノン (パッヘルベル)

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